場所は兵庫県、尼崎の杭瀬
お店は地域に根差し続け、あと数年で100年を迎えます。
そして商品は身体にも安心安全で美味しい和菓子に洋菓子のエッセンスが見え隠れ…
そんな当店「寶屋遊亀(たからやゆうき)」では一緒に働いて頂ける方を募集しています。
前回ご応募頂いた方もお店に慣れて活躍頂いておりますので、今回は以下の業務のみとなっております。
・販売員スタッフ(1日4時間、週3回 ~ のパート)
※お子さまの手が離れつつあるママさんなど大歓迎で御座います!
でも、お店でただ商品を売るのではなく、当店では大切にしていることがあります。
それは一体何なのでしょう?社長に詳しく話を聞いてみました。
その想いに共感して、一緒にこのお店で働いていただける方が来てくれたら嬉しく思います。
でも少し長いので、、、
見出しをつけて6つに分けて、お話のようにお届けします。
応募されない方も読んで頂くと、寶屋遊亀のことを深く分かって頂けるかとも思いますので
ぜひ最後までお楽しみください。
それでは、はじまり、はじまり。
寶屋遊亀の歴史 ~始まりは「豊かさに憧れる」~
寶屋遊亀は昭和3年3月3日というとても縁起のいい日に、ここ尼崎に誕生しました。
時代は戦前。
今とは違って物がない時代です。
先々代の社長は「豊かさに憧れる」をコンセプトにこの和菓子屋を始めました。
当時の名前は「寶屋」。
「寶」という文字は国民の方に豊かさを感じてほしいという想いから付けられ、美味しく高価な上生菓子を作っていました。
上生菓子というのは、古くから茶席やおもてなしの場で用いられる高級和菓子。
季節にふさわしい趣を取り入れた色鮮やかで風流のある形をし、情感伝わる想いの込められた菓銘がつけられています。
その後、時代は移り変わり、先代の社長が後を継ぎます。
そして1984年に「第20回全国菓子大博覧会」に「宝小槌(こづち)」を出品。
そこでなんと名誉金賞を受賞。
昭和天皇に献上した際には、宮内庁から菓匠名「遊亀」を拝命し、現在の「寶屋遊亀」という名前となったのです。
今の社長について ~美味しくて安心・安全な和のお菓子を 地域のお茶の間に届けたい~
今の社長は3代目。
大学で経済学と栄養学を学び、食品メーカーで開発・営業・販売を経験した後、跡を継ぐためお店に戻ってきました。
大学で栄養を学んでいたのは
「その頃、日本は飽食の時代でした。
でも今後、食への関心が高まってくると思い栄養学を学びました。
美味しいだけじゃなく身体に良いものは何なのか。健康と美味しさ、両方をやらないといけないと感じていました」
というように、先を常に考え行動し、跡を継いだ時点でも
「弊社はいいものではありますが高価な和菓子を中心に売っていました。
一方でそれも大切にしながら、この地域社会の皆さんのお茶の間により入っていきたいとも感じていました。
そのためには身近でありながら美味く安心・安全なお菓子を提供すること。
そして信用して頂いて、ウチの商品に誇りをもってお知り合いの方に紹介してもらえる。
そういう和のお菓子を作りたいと思いました」
そうして開発されたのが名物の一つ、粒どら焼き「神輿」
これは街の復興のため、杭瀬熊野神社のみこし巡幸が40年ぶりに復活することを記念した際に作ったもの。
地域を盛り上げるために生まれた商品の一つでした。
そしてこのどら焼きのような多くの人に幅広く認識してもらう、地域の日常に溶け込むための新しい商品開発を進めることになっていきました。
寶屋遊亀のお菓子の魅力 ~日本の伝統と洋のエッセンス そして新しい商品開発~
では今の寶屋遊亀のお菓子の魅力は何でしょうか?
「美味しいことはもちろん安心、安全な品質であることを軸に季節を感じてもらえること。
これは日本に脈々と受け継がれている祭事に合うように旬のものを展開しています。
もちろんお供えに合った、お持たせにふさわしい商品もあります。
あと最近ではフィナンシェに小豆を入れた「茶の趣」のような洋のエッセンスを加えたものがあります。
代表的なモノは創作ロール「甘が咲き」ですが、今現在開発中のモノもあります。
それは超低糖質ようかんです。
これは(株)SHARE EATの社長さんとの出会いから生まれました。
脳脊髄液減少症、反応性低血糖症、難治性重症便秘症を患い、糖質を制限しなければならず白いご飯も食べられない社長さん。
『自分も食べれるようかんがあれば』と言われたことで火が付きました。
『食べても血糖値が上がらない本当の低糖質ようかんを作ろう』と。
それから商品の開発・研究を重ねて、病院の先生からも食べても血糖値がほとんど上がらないという医学的なエビデンスも取り、100グラム中糖質1グラムと驚異的なようかんを作る事に成功しました。
ウチはその商品の製造元として、世界に対して発信していく予定です。
入れ物は缶にしてビジュアルは洋を見せていく。
和と洋が見え隠れする商品になっていくと思います」
安心と安全、日本の伝統、そして人と地域を大切にしながらも世界展開も視野に入れています。
このような和菓子だけでなく和洋を織り交ぜたお菓子を今は大手百貨店でも売り、他の和菓子屋では真似のできないことをしようとしているお店なのです。
大きく成長をするスタッフ ~自分で考えたことが仕事になる~
ここで一人のスタッフを紹介します。
最近弊社に働き始めた広報・企画担当の中村さん。
「お客さまにお店の魅力を感じてもらう」ことを大切にSNSの発信や、HPの作成などをしています。
元々あった通販のサイトとは別に、自社HPを立ち上げたのは、
「自分がここで働く前にネットで調べて感じなかった、お店の雰囲気をHPで感じてほしいと思いました。
お店に実際立ってみると居心地が良かったんです。
常連さんがとても多くて、社長がその人の生活をよく知っているからこそできる温かな対応をされていました。
『お子さん、学校はどう?』とか聞かれたりしていて」
まるで親戚のような関わり方は、距離が近くないとできないこと。
それをweb上でも伝えたいと思ったそうです。
他にも中村さんが自分から考えた一つの企画としてDMがあります。
これは既存のお客様に直接手紙を送ること。
どういう文面でどういう風に送ったらいいか考えた結果…
「手書きにすることにしました。
お店に来なくても話しているように感じてほしかったんです。
そうすると『手紙を見たから買いに来たよ』という方がたくさんお店に来てくださいました。
気持ちが伝わったように思えて、とても嬉しかったです」
他の企画として当店の「アマ・ピカリ!餡バサダー」(落語家兼僧侶『露の団姫』様、 太神楽曲芸師『豊来家大治朗』様)とタッグを組んだ「おかしな川柳大会」(川柳応募企画)もあります。
コロナの時期に言葉を使ってホッとできるようなことを、web上でやっていきたいと思い考えついたそうです。
「公式LINEでの応募が多くて、『楽しかった』『頭の体操になった』という感想も多く頂けました。
Webを通じて1対1で話した感覚があって良かったです」
とても楽しそうに働かれている中村さんは、実はインターン生。
まだ大学の3回生ですが働き出してものの1カ月でこの状態です(当時)。
とても主体的に働いています。
元々そういう方だったのでしょうか?
そう思っているとどうも違うようです。
「インターンをするまで、仕事って『これやって』と言われたことをすると思っていました。
でも今は違います。
自分で考えたことが自然に仕事になっている気がします」
そう思えるようになったのは、やはり一緒に仕事をされている社長の存在が大きいようです。
スタッフに対して大切にしていること ~やりたいことに挑戦してもらうこと~
社長はスタッフに対して何を大切にしているのでしょうか?それは…
「挑戦すること。
ここのスタッフがたとえ外に出たとしても通用するように色んなことに挑戦してほしいです。
それに個が輝くには自分の責任の中でやることが大切。
だからいつも『どうしたい?』と聞いています。
そこで行動することで喜びが大きく返ってきて、その結果、自分を好きになれる。
そうやって一人でも生きていける人を育てていきたいです」
では今募集している販売スタッフには?
「まず何より小さいお店なのでHeart to Heart、心の触れ合いを大切にして下さる方がいいですね。
そしてお客さまのこともスタッフのことも好きになって欲しい。
お客さまに対してモノを売っているけど、その人のいい所や、好きになる所を見ないと仲良くなれないのでね。
そういう目線を持って生き生きと楽しく、自然に長くお客さまと付き合ってくれる人を探しています」
そうなんです。
お客さまやスタッフのことを好きになってくれる方、好きな所を見つける目を持っていらっしゃる方に来て頂きたいのです。
「そうした接客をやってみると、きっと感じることや、お客さまの声が聞こえてくると思います。
そういう現場スタッフからの声をきちんと聞かせて頂いて、先の企画に回していき、風通しも良くしていきたいですね。
販売も企画も一緒になって進んで行けたらお店としてとても嬉しいです」
と今後考えていることも少し話してくれました。
とても楽しそうです。
加えて以前募集されていた広報・企画スタッフ希望の方には?
「まずは、店長の補佐として接客全般、商品陳列、商品管理、発注などを一連のマネジメントに必要である業務を2年間行っていただくので、やはり、Heart to Heartを大切にしてほしいですね。
それからマスコミへのリリースをはじめ、サイト・SNSの広報、商品パッケージ、売場へのプロモーション、商品開発のプロジェクトに関わっていただく予定です」
業務は違えど、中心は心の触れ合いを大切にしてくれる方。
そんな方が行う広報・企画はとても素敵なものになるのでしょうね。
おわりに ~ いつも笑っている集団を目指して ~
最後にどんなお店にしていきたいですか?と聞くと
「いつも笑っている集団でいたいです。
何か知らないけど来たくてしょうがない(笑)
そういうお店になりたいです」
と。
そのためにこれからも新しい企画・商品開発が続いていくのですね。
しかも安心・安全で美味しい和のお菓子を売り
地域の人と人のつながりを大切にしながら、世界にも目を向けて
みんなで成長していく いつも笑っている集団です。
そんな当店で「一緒に働きたい!」という方 ぜひ連絡をください。
寶屋遊亀の一員となって下さること
心よりお待ちしています。
連絡先住所 : 受付/有限会社 寶屋遊亀(たからやゆうき)
兵庫県尼崎市杭瀬本町1丁目18番20号
連絡先TEL/Mail : 06-6481-1680 mail@wagashi-ya.com
採用担当 : 箕浦